WSET Level 2の試験勉強、順調に進んでいますか? 好評をいただいているオリジナル模擬試験シリーズの第4弾(第31問〜第40問)をお届けします。
解説には「試験で狙われる引っ掛けパターン」や「品種と産地の重要ロジック」をぎっしり詰め込んでいます。全問正解を目指して、さっそく挑戦してみましょう!
模擬試験・第4弾(全10問)
短文のなかにWSETの核心となるキーワードが隠されています。アコーディオンを開く前に、頭のなかで理由まで考えてみてくださいね。
KSK読者へのアドバイス: 各問題の下にある「解答はこちら」をクリック(タップ)すると、正解と詳細な解説が表示されます。1問ずつじっくり考えてから開いてみてください。
第31問:ロゼワインの醸造(学習要項2)
問題: 短時間のマセラシオン(果皮の浸漬)を経て、果汁に十分な色が付いた段階で果皮を取り除き、その後は低温で発酵を続けるロゼワインの一般的な製法はどれか。
a) 直接圧搾法(Direct Pressing)
b) マセラシオン法(Short Maceration)
c) ブレンド法(Blending)
d) 炭酸ガス浸漬法(Carbonic Maceration)
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- 正解:b
- 解説: 黒ブドウを破砕した後、果皮と果汁を一緒に一定時間(数時間〜数日間)浸漬させて色を抽出し、理想のピンク色になった時点で圧搾して果皮を分離し、果汁だけで発酵を継続させる方法を「マセラシオン法」と呼びます。世界の多くの高品質なロゼワインがこの方法で造られます。
- 引っ掛けポイント: 白ワインと同じように黒ブドウをすぐに圧搾してごく淡い色を出すのが「直接圧搾法(a)」です。また、赤ワインと白ワインを混ぜる「ブレンド法(c)」は、ヨーロッパ(EU)では一部の例外(シャンパーニュのロゼなど)を除いて原則として禁止されています。このルールは試験によく出ます!
第32問:世界の重要産地(学習要項4)
問題: フランス・ボルドー地方の「ソーテルヌ(Sauternes)」で造られる、世界最高峰の甘口貴腐ワインのブレンドに最も多く使用される主要な白ブドウ品種はどれか。
a) ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)
b) セミヨン(Sémillon)
c) シャルドネ(Chardonnay)
d) リースリング(Riesling)
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- 正解:b
- 解説: ソーテルヌの貴腐ワインの主役はセミヨン(Sémillon)です。セミヨンは果皮が薄いため貴腐菌(ボトリティス・シネレア)が繁殖しやすく、ワインにハチミツやドライアプリコット、甘いスパイスの濃厚な風味とフルボディの質感をもたらします。ここに、高い酸味とフレッシュさを補うためにソーヴィニヨン・ブランが少量ブレンドされるのが典型的です。
- 引っ掛けポイント: ソーヴィニヨン・ブランもブレンドされますが、「最も多く使用される主要品種」といえばセミヨンになります。また、ボルドー地方ではシャルドネ(c)やリースリング(d)の栽培は認められていません。
第33問:世界の重要産地(学習要項4)
問題: イタリア・トスカーナ地方の代表的な赤ワイン「キャンティ(Chianti)」のベースとなる、高い酸味と高いタンニン、酸っぱいチェリーやハーブの風味を持つ主要な黒ブドウ品種は何か。
a) ネッビオーロ(Nebbiolo)
b) バルベーラ(Barbera)
c) サンジョヴェーゼ(Sangiovese)
d) コルヴィーナ(Corvina)
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- 正解:c
- 解説: トスカーナ地方の王道品種といえばサンジョヴェーゼ(Sangiovese)です。この品種は高い酸味と高いタンニンを持ち、レッドチェリーやプラム、乾燥ハーブ(あるいはクローヴなどのスパイス)の風味を持ち、オーク樽での熟成とも非常に相性が良いのが特徴です。
- 引っ掛けポイント: ネッビオーロ(a)やバルベーラ(b)は、同じイタリアでも北西部の「ピエモンテ地方(バローロなど)」の品種です。イタリアの品種は産地(北部か中部か)とセットで整理しておきましょう。
第34問:世界の重要産地(学習要項4)
問題: スペイン北西部の冷涼で雨の多い「リアス・バイシャス(Rías Baixas)」で栽培され、非常に高い酸味と、爽快なシトラス(レモン)やピーチの芳香を持つ高品質な白ブドウ品種は何か。
a) アルバリーニョ(Albarino)
b) ベルデホ(Verdejo)
c) アイレン(Airén)
d) ビウラ(Viura)
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- 正解:a
- 解説: 大西洋に面した湿潤な産地リアス・バイシャスで大成功しているのがアルバリーニョ(Albarino)です。この品種は高い酸味と、レモンやグレープフルーツ、アプリコットのみずみずしいアロマが特徴で、一般的にはオークの風味を付けずにフレッシュな辛口白ワインに仕上げられます。
- 引っ掛けポイント: ベルデホ(b)はルエダ地方、ビウラ(d)はリオハ地方の主要な白ブドウ品種です。スペイン=赤(テンプラニーリョ)のイメージが強いですが、このアルバリーニョは白ワインとして試験に非常に出やすい重要ワードです。
第35問:世界の重要産地(学習要項4)
問題: アルゼンチンの主要産地「メンドーサ(Mendoza)」の、標高の高いブドウ畑から造られる、非常に色が濃く、フルボディで熟した黒系果実とスパイスの風味を持つ代表的な黒ブドウ品種は何か。
a) カルメネール(Carmenère)
b) マルベック(Malbec)
c) シラーズ(Shiraz)
d) タナ(Tannat)
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- 正解:b
- 解説: アルゼンチンといえばマルベック(Malbec)です。メンドーサなどの非常に標高が高く日照量が豊富な畑で栽培されることで、果皮が厚くなり、フルボディでベルベットのように滑らかなタンニン、そしてブラックベリーやプラム、バニラ(オーク熟成由来)の芳醇な風味を持つ世界トップクラスの赤ワインが造られます。
- 引っ掛けポイント: お隣の国チリの代表品種がカルメネール(a)です。マルベック(アルゼンチン)とカルメネール(チリ)の南米2大品種の取り違えは、試験の超定番引っ掛けパターンです。
第36問:世界の重要産地(学習要項4)
問題: ニュージーランドの南島に位置する「セントラル・オタゴ(Central Otago)」において、強い日照と冷涼な気候から造られる、非常にリッチでフルーティな味わいが特徴の黒ブドウ品種は何か。
a) ピノ・ノワール(Pinot Noir)
b) カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)
c) シラー(Syrah)
d) メルロー(Merlot)
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- 正解:a
- 解説: 世界最南端のワイン産地の一つであるセントラル・オタゴ(Central Otago)は、高品質なピノ・ノワール(Pinot Noir)の銘醸地として世界的に有名です。強い日照のおかげで、冷涼な気候でありながらアルコール度数がやや高めで、非常に凝縮された熟した赤系果実(チェリーなど)の風味を持つフルーティなスタイルに仕上がります。
- 引っ掛けポイント: ニュージーランドの北島(ホークス・ベイなど)ではカベルネやメルロー(b, d)も造られますが、南島の非常に冷涼なセントラル・オタゴといえばピノ・ノワール一択です。
第37問:発泡性ワイン(学習要項5)
問題: スペインのカタルーニャ地方を中心に、地元の固有品種を使用し、伝統的製法(瓶内二次発酵)によって造られる高品質なスパークリングワインの名称は何か。
a) カバ(Cava)
b) プロセッコ(Prosecco)
c) シャンパーニュ(Champagne)
d) アスティ(Asti)
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- 正解:a
- 解説: スペインの伝統的製法(瓶内二次発酵)によるスパークリングワインといえばカバ(Cava)です。主にマカベオなどの地元の固有品種が使われ、瓶内での澱熟成によるマイルドな香ばしさと、比較的穏やかな酸味、フレッシュな果実味を持つのが特徴です。
- 引っ掛けポイント: カバはシャンパーニュ(c)と同じ伝統的製法で造られますが、プロセッコ(b)やアスティ(d)はイタリアのタンク製法で造られます。「伝統的製法グループ」と「タンク製法グループ」の分類を確実に頭に入れておきましょう。
第38問:酒精強化ワイン(学習要項5)
問題: スペインのシェリー(Sherry)において、収穫後に天日干しして糖度を高めたブドウを使用し、ソレラ・システムで酸化熟成させて造られる、ハチミツやレーズンの風味を持つ極甘口スタイルの名称はどれか。
a) フィノ(Fino)
b) オロロソ(Oloroso)
c) ペドロ・ヒメネス(Pedro Ximénez)
d) アモンティリャード(Amontillado)
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- 正解:c
- 解説: ペドロ・ヒメネス(Pedro Ximénez / PX)は、同名の白ブドウを太陽の下で乾燥(天日干し)させて極限まで糖分を凝縮させた果汁から造られる、完全にシロップ状の極甘口シェリーです。深い茶色(黒に近い)をしており、ドライプラムやレーズン、コーヒー、ハチミツのような強烈に甘く複雑な風味を持ちます。
- 引っ掛けポイント: フィノ(a)、オロロソ(b)、アモンティリャード(d)は、すべてベースは「辛口(ドライ)」のシェリーです。シェリー=すべて甘口、という勘違いを狙った問題は非常に多いので注意してください。
第39問:ワインの保管と閉栓(学習要項6)
問題: スクリューキャップ(Stelvin)を使用したワインの最大のメリットとして、最も適切なものはどれか。
a) 微量の酸素を長期間通し続けるため、天然コルクよりも早くワインを酸化熟成させられる。
b) トリクロロアニソール(TCA)によるコルク汚染のリスクを完全に排除できる。
c) ボトルを常に横に寝かせて保管しなければ、密閉性が失われてしまう。
d) ワインのアルコール度数を自然に上昇させる効果がある。
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- 正解:b
- 解説: スクリューキャップは完全に酸素を遮断し(あるいは意図的にごく微量通すものもあります)、フレッシュな果実味を保つのに最適です。そして最大のメリットは、天然コルクの欠陥であるTCAによるコルク汚染(ブショネ)が発生しないという点にあります。
- 引っ掛けポイント: スクリューキャップのワインは、コルクのように「乾燥して縮む」心配がないため、ボトルを立てて(垂直に)保管しても全く問題ありません(cは誤り)。オーストラリアやニュージーランドでは、高級ワインにも広く使われています。
第40問:料理とワインのペアリング(学習要項6)
問題: 料理に含まれる「塩気(Salt / 塩味)」が、合わせるワインの味わいに与える影響として、最も適切なものはどれか。
a) ワインの果実味を引き立て、酸味、苦味、タンニンの渋味をまろやかに(柔らかく)感じさせる。
b) ワインの酸味を極端に強調し、果実の甘味をすべて消し去ってしまう。
c) ワインに含まれるアルコール度数を実際よりも高く、焼けつくように感じさせる。
d) ワインの味わいには一切の変化を与えない。
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- 正解:a
- 解説: 料理の「塩気(ソルト)」は、ワインにとって非常に嬉しい「味方」です。塩気のある料理は、ワインの果実味(フルーティさ)やボディ感を強調し、さらにワインの鋭い酸味や、赤ワインの強いタンニン(渋み・苦味)を柔らかくまろやかにカモフラージュしてくれます。
- 引っ掛けポイント: 第20問で登場した「うま味」や、第30問の「辛味」はワインの味わいを「硬く(渋く・酸っぱく)」してしまいますが、この「塩気」と料理自体の「酸味」はワインを「柔らかく(美味しく)」してくれます。この2つの対比はペアリング問題の絶対法則です。
お疲れ様でした!全10問、何問正解できましたか?
- 9〜10問正解(正答率90%以上):素晴らしい!知識が完全に定着しています 問題文が短くなっても、重要なキーワード(「リアス・バイシャス」「ペドロ・ヒメネス」「スクリューキャップ」など)を正確に捉えられています。自信を持って本番の試験に臨んでください!
- 6〜8問正解(正答率60%〜80%):合格圏内!あと一歩で完璧です 基本はしっかりできていますが、「チリ(カルメネール)とアルゼンチン(マルベック)の混同」や「ロゼのブレンド禁止規定」などの引っ掛けに少し迷わされませんでしたか?間違えた部分だけ教本を読み返しておけば万全です。
- 5問以下(正答率50%以下):もう一度教本を開いてキーワードをチェック! 問題文が短くなったことで、ヒントとなる周辺情報が減り、純粋な知識不足が露出してしまった可能性があります。WSET Level 2は「教本の太字の用語」がそのまま答えになります。焦らず、各章のまとめページや太字の単語を中心に復習しましょう。
💡 短答式問題を一発クリアするための「キーワード連想術」
WSETの短い問題文をスピード解決するための、直前キーワード連想リストです。これを頭に入れておくだけで、試験の解答スピードが3倍になります。
- 「ボルドー右岸」「サン・テミリオン」「ポムロール」 = メルロー(粘土質・滑らかな渋み)
- 「ボルドー左岸」「メドック」「グラーヴ」 = カベルネ・ソーヴィニヨン(砂利質・高い渋みと酸)
- 「ニュージーランド最南端」「セントラル・オタゴ」 = ピノ・ノワール(リッチで濃厚なチェリー)
- 「スペイン北西部」「冷涼・雨」 = アルバリーニョ(高い酸味、シトラス)
- 「極甘口シェリー」「天日干し」 = ペドロ・ヒメネス(PX)(レーズン、シロップ状)
まとめ
WSET Level 2は、ひねくれた悪意のある問題は出題されません。教本に書かれている基本ロジックを素直に理解していれば、必ず合格できます。
体調を万全に整えて、ぜひ一発合格、そして「優秀(Pass with Distinction)」を勝ち取ってください。あなたの合格を心から応援しています!







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