クロ・マリ(Clos Marie)│ラングドック地方のピク・サン・ルーに位置する高品質ワイナリー

クロ・マリ(Clos Marie)│ラングドック地方のピク・サン・ルーに位置する高品質ワイナリー

ラングドック地方のピク・サン・ルー(Pic Saint-Loup)に位置する「クロ・マリ(Clos Marie)」は、南仏の自然と伝統を尊重しながら、エレガントで洗練されたワインを生み出すワイナリーとして注目を集めています。その品質と個性は、ラングドックの可能性を再定義する存在として、世界中のワイン愛好家から高い評価を受けています。


目次

1. 基本情報

  • ワイナリー名:クロ・マリ(Clos Marie)
  • 所在地:フランス・ラングドック地方ピク・サン・ルー地区、ロレ村(Lauret)
  • 設立年:1995年
  • 創業者:クリストフ・ペイルス(Christophe Peyrus)&フランソワーズ・ジュリアン(Françoise Julien)
  • 栽培面積:約22ヘクタール
  • 主要品種:グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、カリニャン、マルサンヌ、ルーサンヌ、グルナッシュ・ブラン
  • 認証・栽培方針:ビオディナミ農法を実践(認証取得は未確認)
  • 所在地住所:Route de Cazeneuve, 34270 Lauret, France

2. 歴史

クロ・マリは、1995年にクリストフ・ペイルス氏とフランソワーズ・ジュリアン氏が、フランソワーズの祖母マリー・ジュリアンから受け継いだブドウ畑をもとに設立しました。当初は地元の協同組合にブドウを供給していましたが、二人は畑のポテンシャルに着目し、自らの手でワインを造ることを決意しました。ワイナリー名「クロ・マリ」は、祖母マリーへの敬意を込めて名付けられました。

設立以来、彼らはビオディナミ農法や自然酵母による発酵など、自然と調和したワイン造りを追求し、ラングドック地方に新たな風を吹き込んでいます。

3. 栽培の特徴

クロ・マリの畑は、ピク・サン・ルー山の麓、標高150〜300メートルの斜面に広がっています。土壌は粘土石灰質で、水はけが良く、ブドウの根が深く張ることができます。また、地中海性気候と山岳性気候の影響を受け、昼夜の寒暖差が大きく、ブドウの成熟がゆっくりと進むため、酸と糖のバランスが良い果実が育ちます。

栽培においては、ビオディナミ農法を採用し、化学肥料や農薬の使用を避け、自然環境との共生を目指しています。また、収量を抑えることで、果実の凝縮感とテロワールの表現を高めています。

4. 醸造の特徴

クロ・マリでは、ブドウの個性を最大限に引き出すため、醸造においても自然なアプローチを重視しています。収穫は手作業で行い、選果も厳格に実施。発酵は自然酵母を用い、ステンレスタンクやコンクリートタンクで行われます。熟成には主に旧樽を使用し、新樽の使用は最小限に抑えています。これにより、果実本来の風味やテロワールの特徴が際立つ、ピュアでエレガントなワインが生み出されています。

5. 生産している主なワインリスト

ワイン名タイプ品種構成熟成期間特徴
マノン・ブラン(Manon Blanc)白ワインマルサンヌ、ルーサンヌ、グルナッシュ・ブラン約10ヶ月(旧樽)フレッシュな酸とミネラル感、白い花や柑橘系のアロマが特徴。
ロリヴェット(L’Olivette)赤ワイングルナッシュ、シラー、ムールヴェードル約12ヶ月(旧樽)ブラックオリーブやタプナード、ガリーグの香りが広がる、エレガントなスタイル。
シモン(Simon)赤ワイングルナッシュ主体、シラー、ムールヴェードル約18ヶ月(旧樽)黒系果実やスパイス、ハーブの複雑なアロマと、しなやかなタンニンが魅力。
グラン・カレ(Les Glorieuses)赤ワイングルナッシュ、シラー、ムールヴェードル約24ヶ月(旧樽)深みのある果実味と力強さ、長期熟成に耐える構造を持つフラッグシップワイン。
クロ・マリ・ロゼ(Clos Marie Rosé)ロゼワイングルナッシュ、シラー、ムールヴェードル約6ヶ月(ステンレスタンク)フレッシュな赤系果実の香りと、爽やかな酸味が特徴のロゼワイン。

6. コラム

  • ピク・サン・ルーのテロワールを体現
    クロ・マリのワインは、ピク・サン・ルー地区特有の冷涼な気候と多様な土壌を反映し、南仏ワインの中でも際立ったエレガンスとフィネスを備えています。
  • 自然と調和したワイン造り
    ビオディナミ農法や自然酵母の使用など、自然との共生を重視したワイン造りにより、テロワールの個性を最大限に引き出しています。
  • ラングドックの新たな可能性を示す存在
    クロ・マリは、ラングドック地方のワインが持つ可能性を再定義し、南仏ワインの品質向上と多様性を世界に示す存在となっています。

クロ・マリは、ラングドック地方の自然と伝統を尊重しながら、革新的なアプローチで高品質なワインを生み出すワイナリーです。そのワインは、エレガントで洗練された味わいを持ち、南仏ワインの魅力を再発見させてくれることでしょう。


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この記事を書いた人

とある企業の会社員
突然ワインに目覚めて、その奥深さにハマる。
WSET Lv.3のほか、日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル協会認定チーズプロフェッショナルも保有し、現在は、WSET Diploma(WSET ディプロマ)に挑戦中。
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