1. 基本情報
- ワイナリー名:ドメーヌ・デ・リズ(Domaine des Lises)
- 所在地:フランス、ローヌ地方北部、クローズ・エルミタージュ
- 設立年:2004年
- 創業者:マキシム・グライヨ(Maxime Graillot)
- 栽培面積:約6.5ヘクタール
- 主要品種:シラー(Syrah)
- 栽培方法:有機農法(認証は未取得)
- 醸造方針:自然酵母使用、部分的な全房発酵、旧樽での熟成
2. 歴史
ドメーヌ・デ・リズは、2004年にマキシム・グライヨ氏によって設立されました。彼は、クローズ・エルミタージュの名門ワイナリー「ドメーヌ・アラン・グライヨ」の創業者であるアラン・グライヨ氏の息子です。マキシム氏は、父のワイナリーで経験を積んだ後、自身のスタイルを追求するためにドメーヌ・デ・リズを立ち上げました。彼のワインは、父のワインと同様に高品質でありながら、より果実味豊かで親しみやすいスタイルが特徴です。
3. 栽培の特徴
ドメーヌ・デ・リズの畑は、クローズ・エルミタージュの南東部、レ・シェーヌ・ヴェール(Les Chênes Verts)地区に位置しています。この地域は、砂利質の水はけの良い土壌で知られており、ブドウの根が深く張ることで、果実に凝縮感とミネラル感がもたらされます。また、30年以上の古木から収穫されるブドウは、複雑で深みのある風味を持っています。
4. 醸造の特徴
ドメーヌ・デ・リズでは、自然酵母を使用し、発酵には30%の全房発酵を取り入れています。これにより、ワインにフレッシュさと複雑さが加わります。熟成には、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(Domaine de la Romanée-Conti)から譲り受けた旧樽を使用し、ワインに繊細なニュアンスとエレガンスを与えています。
5. 生産している主なワインリスト
ワイン名 | タイプ | 品種構成 | 熟成方法 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
ドメーヌ・デ・リズ・ルージュ | 赤ワイン | シラー100% | 旧樽(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ製) | ブラックベリーやスパイスの香り、滑らかなタンニン、バランスの取れた味わい。 |
エキノックス(Equinoxe) | 赤ワイン | シラー100% | 旧樽(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ製) | フレッシュな果実味とスパイシーなニュアンス、飲みやすいスタイル。 |
サン・ジョセフ(Saint-Joseph) | 赤ワイン | シラー100% | 旧樽(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ製) | 力強い果実味とスモーキーな香り、しっかりとした骨格。 |
コルナス(Cornas) | 赤ワイン | シラー100% | 旧樽(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ製) | 濃厚な果実味とスパイスの香り、長期熟成に適した構造。 |
クローズ・エルミタージュ・ブラン | 白ワイン | マルサンヌ70%、ルーサンヌ30% | 旧樽(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ製) | フローラルな香りと蜂蜜のニュアンス、豊かな味わい。 |
6. コラム
- 父子の情熱が生んだワイナリー
マキシム・グライヨ氏は、父アラン・グライヨ氏の影響を受けつつも、自身のスタイルを追求するためにドメーヌ・デ・リズを設立しました。父子の情熱が詰まったワインは、多くの人々を魅了しています。 - 自然との共生を重視した栽培
ドメーヌ・デ・リズでは、有機農法を実践し、化学肥料や農薬の使用を最小限に抑えています。自然との共生を大切にする姿勢が、ワインの品質にも表れています。 - エレガントで親しみやすいスタイル
マキシム氏のワインは、果実味豊かでエレガントなスタイルが特徴です。その飲みやすさから、ワイン初心者から上級者まで幅広い層に支持されています。
ドメーヌ・デ・リズは、伝統と革新を融合させたワイン造りで、クローズ・エルミタージュの魅力を世界に発信しています。そのエレガントで洗練されたワインは、多くの人々に愛され続けることでしょう。
コメント