目次
1. 基本情報
- 正式名称：Loxarel（ロクサレル）
- 所在地：スペイン、カタルーニャ州、ペネデス地方、ヴィロビ・デル・ペネデス（Vilobí del Penedès）
- 設立年：1985年
- 創業者：ジョセップ・ミジャンス（Josep Mitjans）
- 公式サイト：https://loxarel.com/en
- 認証：有機農法およびビオディナミ農法の認証取得
2. 歴史
ロクサレルは、1985年に当時16歳のジョセップ・ミジャンス氏が初めて1,000本のカバを生産したことから始まりました。彼は家族の伝統的なバルクワイン生産から脱却し、品質重視のワイン造りを目指しました。1987年には「Loxarel」というブランド名を登録し、ペネデス地方の代表的な白ブドウ品種であるチャレッロ（Xarel·lo）への敬意を表しました。1989年にはテレサ・ニン氏が加わり、経営と販売を担当しています。
3. 栽培の特徴
ロクサレルは、ペネデス地方に2つの主要な畑を所有しています。1つはヴィロビ・デル・ペネデスに位置し、標高約250メートル、20ヘクタールの畑で、主にシャレロが栽培されています。もう1つはエル・プラ・デ・マンリューにあり、標高約700メートル、20ヘクタールの畑で、主に赤ブドウ品種が栽培されています。
2002年に有機農法を導入し、2005年からはビオディナミ農法に転換しました。自然のリズムを尊重し、農薬や化学肥料を使用せず、月のサイクルに基づいた作業を行っています。また、グリーンプルーニングや自然肥料の使用など、持続可能な農業を実践しています。
4. 醸造の特徴
ロクサレルは、伝統と革新を融合させた醸造を行っています。自然酵母を使用し、アンフォラ（粘土製の壺）での発酵や熟成を取り入れ、ワインに独特の風味とテクスチャーを与えています。また、酸化防止剤の使用を最小限に抑え、ナチュラルワインの生産にも力を入れています。
5. 主なワインリスト
| ワイン名 | タイプ | ブドウ品種 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Refugi Brut Nature Reserva | スパークリング | シャレロ、シャルドネ | エレガントでミネラル感のある辛口スパークリング。 |
| Amaltea de Loxarel Tinto | 赤ワイン | カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー | フルボディでスパイシーな赤ワイン。 |
| Cora | 白ワイン | シャレロ、モスカテル・デ・アレクサンドリア | フローラルでフレッシュな白ワイン。 |
| Xarel·lo d’Àmfora | 白ワイン | シャレロ | アンフォラ発酵によるミネラル感豊かな白ワイン。 |
| A Pèl Ancestral | スパークリング | シャレロ | 自然酵母による微発泡のナチュラルワイン。 |
6. コラム
- アンフォラ発酵の先駆者：ロクサレルは、スペインでいち早くアンフォラ（粘土製の壺）を使用した発酵を導入し、ワインに独特の風味とテクスチャーを与えています。
- ビオディナミ農法の実践：自然のリズムを尊重し、農薬や化学肥料を使用せず、月のサイクルに基づいた作業を行っています。
- 多様なワインラインナップ：スパークリングワインからナチュラルワインまで、多様なスタイルのワインを生産し、幅広い消費者のニーズに応えています。
ロクサレルは、伝統と革新を融合させたワイン造りを行い、スペインの有機ワイン生産者として高い評価を受けています。その多様なワインラインナップと持続可能な農業への取り組みは、今後も注目されるでしょう。
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