1. 基本情報
La Chablisienne(ラ・シャブリジェンヌ)は、フランス・ブルゴーニュ地方シャブリ地区に拠点を置く大手ワイン協同組合です。1951年設立のこの協同組合は、約250人の契約農家から収穫されたブドウを集め、高品質なシャブリワインを一貫して生産しています。
- 設立年:1951年
- 所在地:フランス、ブルゴーニュ地方シャブリ
- 主要品種:シャルドネ(シャブリ地区の単一品種)
- 公式サイト:https://www.lachablisienne.fr
La Chablisienneは、伝統的なシャブリワインのスタイルを守りつつ、近代的な技術を取り入れており、世界的にも評価が高い協同組合の一つです。
2. 歴史
ラ・シャブリジェンヌは1951年に設立されました。当時、シャブリ地区の小規模農家が品質を安定させるために協力し合い、共同で醸造と販売を行う形態をとったことが始まりです。
設立以来、品質向上に力を注ぎ、地域の地理的特性を活かしたワイン造りにこだわっています。1980年代からは輸出にも力を入れ、特に日本市場をはじめとするアジア市場でのプレゼンスが拡大しています。
3. 栽培の特徴
シャブリ地区はフランス北部の冷涼な気候と石灰岩を多く含む「キンメリジャン土壌」が特徴的で、これがLa Chablisienneのシャルドネに独特のミネラル感とキレのある酸味をもたらしています。
- 気候:冷涼で霧や霜のリスクがあるため、収穫時期の管理が重要
- 土壌:キンメリジャン土壌(石灰岩・泥灰岩が主体)で、ミネラル豊富
- ブドウ品種:シャルドネ100%でシャブリの伝統を守る
- 農法:多くの契約農家が有機や持続可能な農業手法を取り入れ始めている
厳しい自然条件を克服しながら、繊細でシャープな酸とミネラル感を持つシャルドネが栽培されています。
4. 醸造の特徴
La Chablisienneは協同組合でありながら最新の醸造設備を備え、地域の個性を活かすために慎重な醸造プロセスを採用しています。
- 発酵:温度管理されたステンレスタンクで発酵し、フレッシュな果実味を保持
- 熟成:一部キュヴェはフレンチオーク樽で熟成させるものもあるが、多くはステンレスでシャープさを強調
- 澱引き:定期的に澱引きを行い、クリアでフレッシュな味わいを維持
- バリエーション:シャブリ・プルミエ・クリュ、グラン・クリュなど畑ごとに異なるキュヴェを生産し、テロワールの違いを表現
これにより伝統的なシャブリのスタイルでありながら、飲みやすく親しみやすいワインに仕上げています。
5. 生産している主なワインリスト
ワイン名 | タイプ | 等級 | 特徴・コメント |
---|---|---|---|
La Chablisienne Petit Chablis | 白ワイン | プティ・シャブリ | フレッシュで軽快。日常飲みに最適なエントリーレベル |
La Chablisienne Chablis | 白ワイン | シャブリ | シャブリらしいミネラル感とキレの良い酸味が魅力 |
La Chablisienne Chablis 1er Cru | 白ワイン | プルミエ・クリュ | より複雑でリッチ。樽熟成も施される場合がある |
La Chablisienne Chablis Grand Cru | 白ワイン | グラン・クリュ | シャブリ最高峰。長期熟成に耐える深みと力強さを持つ |
La Chablisienne Cuvée Saint Martin | 白ワイン | シャブリ・キュヴェ特別版 | 上質な果実味とバランスの取れたミネラル感が特徴 |
6. コラム(豆知識)
- 🍇 協同組合だからこそ可能な品質安定
多数の農家が契約し、収穫から醸造まで一貫した品質管理を行うため、安定したシャブリを提供しています。 - 🌍 世界的に人気のシャブリの顔
日本を含むアジア市場で非常に高い人気を誇り、多くのレストランでオンリストされています。 - ⏳ テロワールを映すワイン造り
畑ごとの特徴を尊重し、プルミエクリュやグランクリュの区分ごとに異なるワインを丁寧に造っています。
まとめ
La Chablisienne(ラ・シャブリジェンヌ)は、フランス・シャブリ地区を代表する協同組合ワイナリーであり、シャルドネ100%の本格的なシャブリワインを安定的に供給しています。伝統と最新技術を融合させた醸造により、フレッシュでミネラル感豊かなワインが世界中で高く評価されています。
シャブリワインの購入を検討されている方や、初めてのフレンチ白ワインを探している方にもおすすめのブランドです。ぜひ、ラ・シャブリジェンヌのワインでシャブリの魅力を体感してみてください。
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